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事例集

柴犬の独自キャラグッズが海外若年層から支持

企業名:
株式会社スペースファクトリー
代表者:
増子貴志
事業内容:
玩具・キャラクター製品の企画・製造・販売事業、イベント・販売プロモーション事業、WEB・アプリ開発・動画制作事業、EC事業(国内外)
Web サイト:
https://space-factory.co.jp/

会社概要

所在地:東京都千代田区内神田3-18-3 SDビル5F
資本金:1000万円
従業員:数名
EC経験:2019年5月から国内のECモールで開始
売上高(2020年):未公開
出店モールでの実績:未公開
ECサイトURL:
・自社ECサイト
https://furbaby.jp/
・ECモール
Shopee Singapore https://shopee.sg/furbabymart.sg
Shopee Taiwan https://shopee.tw/furbabymart.tw
Shopee Malaysia https://shopee.com.my/furbabymart.my
Shopee Thailand  https://shopee.co.th/furbabymart.th

越境ECに取り組んだきっかけ

自社や外部の個人クリエイターなどで企画・開発したキャラクター関連商品を、国内のECモールで扱っていたところ、代理購入サービス(※)を通じて海外の消費者からの購入があることが分かり、自社で直接海外に向けて販売を行うことを決めた。2019年末より本格的に越境ECを開始した。 SNSで消費者アンケートを行ったところ、ASEANを中心にニーズがあり、特にShopeeでの販売を希望する声が多かったことからShopeeで出店した。(※海外のECサイトなどで販売されている商品を、現地の代理購入業者を通じて購入し、配送してもらうサービス)

越境ECを始めた当初課題と考えていたこと

キャラクター関連商品を中心に取り扱っており、商品によっては支持を得られるものもあれば、そうでないものもある。また、日本人スタッフのみで運営しており、販売先の現地にそこまで深い造詣がなかった。加えて、国内と海外ではトレンドも異なるため、マーケティング方法の在り方に関しては今でも大きな課題と位置付けている。

ECの取り組み状況

○主な商品名
・「柴犬紙幣」
・「豆柴紙幣」
・「猫紙幣」

○メインの出店先
 Shopee

○ターゲット
 キャラクター関連商品を好む若年層の女性など

○プロモーション方法
SNSでの情報発信。 また、Shopeeでは定期的に、セールやクーポン企画に参加するほか、 Shopee内の限定カラー商品も発売するなど、キャラクターのコアファンの購買意欲が高まるような企画も行っている。

EC事業開始から現在までの歩み

2017年3月に会社を設立し、2019年5月頃より国内のECモールでの販売を開始した。代理購入サービスを通じて海外の消費者からの購入が一定数あったことから、2019年末より、Shopeeに出店して海外向けの越境ECを開始した。2021年6月時点での海外展開国は台湾、シンガポール、マレーシア、タイの4カ国となっている。海外向けには主力商品として柴犬をモチーフにしたキャラクターの「柴犬紙幣」の雑貨類を販売している。2021年にはこれまでのEC事業のノウハウを活用して、小規模のEC事業者やスタートアップ企業を対象に、サイト制作から、商品写真撮影、商品保管、梱包作業・配送、受注管理、顧客対応などを一貫で提供するEC運営代行サービスも始めている。

ECサイト

ECサイト(TOPページ)



  

ECサイト(商品ページ)



ECでの工夫や自社の強みと考えていること、今後の展望など

〇ECでの工夫
現地の消費者に向けた情報発信にはフェイスブックやインスタグラムを活用している。フェイスブックのコメント欄では現地のファンが集まって、商品への感想などを投稿し合う交流が行われており、そうした顧客の生の声を拾ってマーケティングに活用している。過去には「柴犬紙幣」だけでなく、猫のキャラクターを求める意見があることが読み取れたため、新商品として「猫紙幣」のグッズを発売し、ヒットさせることができた。

〇自社の強み
他社にはない独自企画の商材を持っているということ。時代によって流行り廃りなどがない動物系のキャラクターを使った商品が海外の主力商品となっている。犬や猫などの愛玩動物は、国内だけでなく、多くの国で人々に身近な存在であり一定の人気があることから、海外展開でも安定的にファンを開拓することができている。

〇今後の展望
今後はASEAN内での展開国数を拡大することを検討している。また、ASEAN内でも国や地域によって消費者の特性・トレンドが異なる面もあることから、その分析をより精緻化して、最適なマーケティングを設計していく考え。

売れ筋

「柴犬紙幣 メモ帳」 
【日本】770円(税込)
【シンガポール】 11.82 $
【台湾】 283 NT$

「猫紙幣 【抗菌】マスクケース
  3枚入り」
【日本】1,100円(税込)
【シンガポール】 19 $
【台湾】 386NT$
 
 
 

本事例からの学び

1.越境ECにおいて、SNSで現地の消費者の声を拾うという作業は、言葉の壁もあることから書き込まれているすべてのコメントを正確に読み取れるというわけではありません。しかしながら、東南アジアの場合、英語が使われる場合もあるので、これらの国でビジネスを展開する際には基本レベル程度でも英語を理解しておくことが有利になるようです。同社の場合、そうした準備を行っておくことで、SNS内の消費者の書き込みから不特定多数の人が共通して書き出しているキーワードを意識的に抽出することができ、翻訳して商品開発のヒントにすることができたようです。

2.犬や猫を愛玩動物として飼うことは、発展途上国であっても珍しくないため、そこに付随した関連商品を作ることで、国を選ばす幅広く展開することが見込めます。
本事例は動物をモチーフにしたケースですが、キャラクター商品の企画に当たっては、多くの人からの支持を得られるような普遍的なテーマを取り扱うことが重要になると考えられます。加えて、販売対象国での人気トレンドなどもしっかりと把握した上で商品設計を行うことが欠かせないでしょう。

3.同社の場合、2019年に国内ECを開始し、同年の年末には早くも越境ECを開始しています。国内で販売している商品が海外の消費者から購入があると分かった時点で、すぐさま越境に販路を持つという決断は非常に早く、中小企業ならではの意思決定のスピードが奏功した事例とも言えるでしょう。