事例集
オリジナルデザインの「カラー家紋」を海外に展開(平成27年度モール活用型ECマーケティング支援事業)
- 企業名:
- 株式会社エムツークリエイト
- 代表者:
- 深海正洋
- 事業内容:
- 広告・宣伝に関する企画・製作・印刷,web企画サービス
- Web サイト:
- http://m2-c.co.jp/
企業紹介
・所在地:東京都
・資本金:30万円
・従業員:15名
越境ECに取り組んだきっかけ
自社開発素材集を元に何かを制作したいと考え、既存事業とは別の切り口で、東京オリンピックを見据えたインバウンド対応の一助になればと思い、越境ECに取り組むことにした。
海外で想定される強み
当該企業は日本の伝統的な家紋と、その家紋に独自のデザインを加えた「カラー家紋」のデータをもつことが強みである。海外においては、日本のマンガやアニメ、ゲームなどの影響で、日本のサブカルチャーや歴史(戦国時代)などが人気となっているため、日本の武将や文化に関わる家紋にもニーズがある。また、インバウンドに強い事業者とつながりがあり、オムニチャネル展開も可能である。
自社のリアルでの強み
当社は制作会社(DTP)であり、企画から製品化(印刷等)まで一貫して自社で行う体制がある。また、他社との連携により、自社でできない部分でも製品を具現化できる。さらに、代表者が自ら全国各地で収集した家紋のデータ(家紋帳をスキャン、トリミングしたデータ)と、その家紋にデザインを加えたオリジナルの「カラー家紋」を制作し実用新案登録をしている(200家紋x15ヴァリエーション)ところが強み。
越境ECの計画(補助事業申請時)・実績
【計画】
<海外経験>
無<取扱商品>
カラー家紋カフス・カラー家紋ピンズ<主なターゲット国>
アメリカ、オーストラリア、フランス<ターゲット>
‐日本の家紋や歴史に興味のあるビジネスマンや日本の文化や歴史などに興味のある層<出店サイト>
モール出店(eBay)<プロモーション方法>
(代理店の有無:有)‐Facebook広告
(代理店の有無:無)
‐Facebook(ECサイトへの誘導)
<運営体制>
モール運営:自社1名(兼務)商品管理:自社1名(兼務)
顧客対応:自社1名:メール対応
<発送方法>
直送モデル(サービス名:EMS)【実績】
<出店サイト>
URL:https://www.ebay.com/usr/m2create?_trksid=p2047675.l2559
<出店開始>
2016年10月越境ECの課題・対策
<越境EC出店時>
実用新案登録済みのカラー家紋を十分に事業に活用できていないため、家紋を用いたカフス等の商品を海外向けに販売する、自社越境ECサイトを開設し、あわせてプロモーションを兼ねてeBayへの出店を行った。 しかし、商品開発に時間をかけてしまったため、支援事業の期間内に、実施すべきだった越境ECでの販売のための施策が十分にできず、満足の行く形でのスタートはできなかった。課題であった商品開発が終わったため、今後は本格的に活動を行う予定である。 また、カラー家紋カフスのような製品化された商材だけでなく、デジタルコンテンツ(カラー家紋)の販売も可能である。すでに素材として持っているデータの販売を先行して取り組んでも良かったと反省している。<越境EC運営時>
越境EC運営については、商品開発・改良に時間を要したため、完全にはスタートが切れておらず、運営の工夫まで手が回っていない。また、既存事業が忙しく、越境EC事業のための体制が構築できていない。現状は代表者1名のみで行っているが、販売実績をあげ、越境EC事業の可能性を示すことで社内での位置づけをあげることが当面の課題。
今後についても、人的リソース不足で運用が困難だと感じているため、人員の確保、育成が課題である。
今後の越境ECの方針
様々な商材に家紋を利用して付加価値をつけたアイテムを開発していきたい。また、デザインを加えたカラー家紋のデータについては実用新案を取っており、独占的に使えるアイテムなので、製品化されたアイテムの開発だけでなく、越境ECでデータダウンロード販売、CD-ROM販売も開始していきたい。その他にも、培った人脈にインバウンドやVRなどを得意とする事業者があるため、そうした分野とも積極的に関わり、オムニチャネル化を強化する予定である。
平成27年度中小企業越境ECマーケティング支援事業とは
環太平洋パートナーシップ協定交渉参加国を主たる対象として新たに越境ECサイトを出店または構築する中小企業者に対して、「越境ECサイト出店・制作費用(越境ECサイト出店初期費用、越境ECサイト制作費、翻訳費、コンテンツ制作費)や越境ECサイトプロモーション費用の補助」、「越境EC専門家によるアドバイス」、「現地テストマーケティング(シンガポール、米国(ニューヨーク))、イベントの開催」などのサービスを提供しました。
専門家:横川広幸
平成27年度中小企業越境ECマーケティング支援事業とは
環太平洋パートナーシップ協定交渉参加国を主たる対象として新たに越境ECサイトを出店または構築する中小企業者に対して、「越境ECサイト出店・制作費用(越境ECサイト出店初期費用、越境ECサイト制作費、翻訳費、コンテンツ制作費)や越境ECサイトプロモーション費用の補助」、「越境EC専門家によるアドバイス」、「現地テストマーケティング(シンガポール、米国(ニューヨーク))、イベントの開催」などのサービスを提供しました。