本文へ移動
ここから本文です
事例集

セレクトショップとしてネット販売を本格展開

企業名:
株式会社アップデイト
代表者:
齊藤路子
事業内容:
ベビー・キッズ用品の企画・通信販売
Web サイト:
http://www.e-update.co.jp

会社概要

所在地:東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館410号室
資本金:3,000万円
従業員:5人
EC経験:2008年から自社サイトで開始。2014年から楽天市場、Yahoo!ショッピングなどに出店
EC売上高(2020年3月期):8,000万円(2021年3月期見込み1億1,000万円)
出店モールでの実績:月間販売数4,000~5,000件 全体の売上高シェアは楽天市場が75%、Yahoo!ショッピングが15%、Amazonマーケットプレイスが5%。残りの5%が自社サイト
自社ECサイト:https://www.dadcco.com/
ECモール:楽天市場<https://www.rakuten.co.jp/dadcco/
Yahoo!ショッピング<https://store.shopping.yahoo.co.jp/dadcco/
Amazonマーケットプレイス(出店形式ではなく商品出品)

ECに取り組んだきっかけ

2000年にカーディーラーの販売促進支援会社を起業後、カーディーラー向けに販促商品として、自社ブランド「dad’cco(ダディッコ)」を立ち上げ、子育てする男性向けのマザーズバッグやハーネス付きリュックを開発し、2008年から販売。カーディーラー向けビジネスが縮小していく中、販路の拡大を図るため、2011年に百貨店などへの卸販売に着手し、さらに売り上げ拡大のため、2014年から、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECモールでオリジナル商品に加えて、仕入れ商品のベビー・キッズ用品の取り扱いも開始して、セレクトショップとしてネット販売の本格展開を始めた。

ECを始めた当初課題と考えていたこと

ネットショップを運営した経験者が社内におらず、「画像の編集はどうすればよいか」など基本的な知識や方法が分からなかったことが課題だった。そのため、ECセミナーに参加したり、ECモールの担当者やウェブに詳しい知人に助言をもらい、必要な知識を習得していった。

ECの取り組み状況

○主な取扱商品
・ダディッコ ハーネスリュック
・オーボールラトル&ストラップセット
・ダディッコ ハグチェア

○メインの出店先
楽天市場、Yahoo!ショッピング

○ターゲット
20代後半から40代前半までの働く女性および男性。ただ、実購買層は女性のため、コアターゲットは「働くママ」

○プロモーション方法
各モール事業者の販促イベントには積極的に参加している。なお、過去には各モールの広告を活用して集客していたこともあったが、費用対効果の観点から現在は一切、使用しておらず、集客は主にSEOを意識したページ作成(キーワードを盛り込んだテキストなど)に加えて、月1万円程度の広告費を使ってSNS広告(インスタグラム)を展開している。

○運営体制
製作・運営:1名
受注・顧客対応・発送:3名(パート)
※小物商品以外の一部商品の発送は2015年から都内の倉庫会社にアウトソーシング

EC事業開始から現在までの歩み

楽天市場への出店当初から、モールでの販促イベントに積極的に参加することで、売り上げ拡大を目指した。販売していく中でユーザーレビューを獲得していくことが重要であると考え、商品購入者に「おまけ」をつけるなどレビュー投稿を促す施策を行った。レビューの獲得により、さらに売り上げが伸び、2015年には月商300~400万円まで拡大した。2017年に送料込みの価格設定を送料を別途、徴収する形に変えたことで大きく売り上げが落ちこんだ。再度、価格を戻したものの、客足、売り上げは戻らず、その年の業績はEC開始以来初めて、前年割れとなった。2018年は競争力のある価格にすべて変更するなど、復調し始めたが、楽天市場の月商が500万円、他のモールなどを含めたトータルでも600~700万円を足踏み。打開策を見出すため、ECの勉強会などを行っている外部のサービスに加入。さらにECモールが主催する有名店舗が講師となり、知識やノウハウを伝授する企画にも参加。SEO対策やアップセルを促すぺージの作り方などの得た知識を実践し月商が1~2割程度増加した。2020年には価格の見直しを行い、一部商品価格を値上げ。利益率が改善、利益額も前年比で60%程度アップした。また、コロナ禍により、家の中で使うおもちゃの売れ行きなどが伸び、売り上げも好調に推移している。

ECサイト

TOPページ



  

商品ページ



ECでの工夫や自社の強みと考えていること、今後の展望など

〇ECでの工夫、自社の強み
顧客の声を取り入れた機能を加えるなど差別化でき、利益率の高いオリジナル商品を開発できることが強み。加えて、すべて独自開発した商品でなくとも、例えば、仕入れ商品の取り扱いも行うことで、オリジナル商品と仕入れ商品をセットにしたり、ギフト商品として提案している。また、ターゲットである働くママはインスタグラムを活用していることが多いと考え、新たな仕入れ商品を探す際にもインスタグラムを起点に活用するようにしている。

〇今後の展望
主力販路である楽天市場で月商1000万円超えが直近の目標。Yahoo!ショッピングは楽天市場で培ってきたページ作りなどを強化して、まずは200万円まで伸ばしていきたい。SNSとの連動による売り上げ拡大を図るため、自社の通販サイトも刷新を予定。商品面ではオリジナル商品と仕入れ品のセット販売などを引き続き強化していくことに加えて、売り上げ拡大のために、2020年に発売したオリジナル抱っこ紐の拡販に注力していきたい。また、商品の使い方などの動画をテスト的にアップしているが、動画による訴求は効果的であると考えており、ライブコマースにもチャレンジしていきたい。

売れ筋


ダディッコ ハーネスリュック
5,480
円(税込)

迷子紐をつけたベビーリュック

道路への急な飛び出しを防ぐ

発売当初から売れ筋のオリジナル商品。



オーボールラトル&ストラップセット

1,680円(税込)

売れ行き上位の幼児用ボール「オーボールラトル」とオリジナルのおもちゃストラップのセット。


ダディッコ ハグチェア

29,700円(税込)

赤ちゃんの抱っこ、おんぶをサポートするオリジナルヒップシートキャリア(抱っこ紐)。

 

 

本事例からの学び

1.ECの成功には常に「学ぶ」ことが重要です。自分で悩むよりも外部のセミナーなどほか、成功している事業者がEC事業のやり方やノウハウを伝える企画やセミナーに積極的に参加しましょう。そのほか、ECモールの担当者やコンサルタントなどに相談することも課題解決のヒントになりますので、検討しましょう。

2.商品は他社と差別化できる「オリジナル化」を進めることも重要です。独自開発商品がなくとも、併売が多い商品と商品を組み合わせたり、ギフト用商品としたり、やり方次第でオリジナル化は可能です。差別化のほか、平均客単価アップに効果もあるでしょう。

3、ターゲット層で浸透しているSNSを活用しましょう。仕入れ商品を選定するツールとして利用できるほか、ECではSNSを活用することで顧客との日常的な接点作りや通販サイトへの集客としても機能するため、各SNSの特徴をもとに自社に合ったSNSの活用を検討しましょう。

4、価格の設定は重要です。価格競争力は売上アップには必要ですが、値下げしすぎれば利益を圧迫します。価格の見直し、特に値上げの際には、原価計算と値上げによる売り上げ減のバランスに配慮しながら、試行錯誤してみましょう。