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ebiz 中小企業のためのEC活用支援
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事例集

EC運営の内製化を目指し、まずは行動!行動することで気づくことがある(中小機構のEC活用支援事例)

企業名:
イイダ靴下株式会社
代表者:
飯田 拓ニ
事業内容:
靴下・タイツ・スパッツ・サポーター・インナー等の製造・販売
Web サイト:
https://www.iida-socks.co.jp/

企業紹介

所在地:佐賀県杵島郡江北町山口1619
従業員数:148名
資本金:8,500万円

モール活用型ECマーケティング支援事業(中小機構のEC活用支援)に出品した成果をお聞きしました。
事業の詳細は以下をご参考ください。

はじめに

1919(大正8)年の創業以来、100年以上にわたって靴下・インナー製造を専門とし、現在は企画・設計・デザイン・編み立てから検針まで、すべての工程を自社で行うイイダ靴下株式会社。時代の流れやニーズに合わせ、培ってきた技術と知識を活用し、「高付加価値」「国内外問わず『最適地』でつくる」ことにこだわり、変化に対応してきました。新型コロナウイルス感染症拡大時も、そのスピリッツを忘れずにさまざまなチャレンジを試み、乗り切ってきました。今後の事業を支える新たなチャネルとして、EC事業を成長させるために取り組んでいることを企画販売部EC課の佐竹裕介氏に伺いしました。

商品名:アイファン ふくらはぎ着圧サポーター


脚のむくみや快眠をサポートする着圧サポーター。ふくらはぎ全体を包み込むような設計に変更し、試着試験を何度も重ねて着用感とフィット感、長時間着用しても快適な圧力設計を実現。また、一般的な着圧サポーターは素材に化学繊維が使用されることがほとんどだが、本品は靴下専門メーカーならではの技術と経験を駆使し、コットン使用で肌ざわりがよく、滑らかなタッチで、従来の着圧サポーターに窮屈さを感じていた人にも好評。

この事業に応募したきっかけを教えてください。

当社はOEM事業をメインとしているため、新型コロナウイルス感染症の拡大によって他社からの受注が減ってしまい、売り上げにも影響が出ました。ただ、ある社員の発想から靴下づくりの技術でマスクを作れると気づき、設備を大きく変更することなくマスク製造にシフトできたのは幸運でした。2020年のマスク不足の時期にはマスクが売り上げを支えてくれましたが、徐々にマスクの供給が安定し始めたことで生産高も減少しました。ただ、自社サイトでマスクが売れた実績を活かし、もっとEC事業を強化すれば自社完結型のビジネスができるようになると考え、ECのノウハウを学び直すため応募に至りました。そこで、まずは当社の自信作である「アイファン ふくらはぎ着圧サポーター」をチャレンジ出品してみることにしました。

この事業のどんな点に魅力を感じましたか。

当社は10年ほど前から自社サイトを運営し、代表的なECモールであるAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにも出店しています。今回、「いいものエール」を通じて新たに「47CLUB」にも出品し、モールによってどんな違いがあるのか、需要が異なるのかなどを、改めてテストマーケティングできたことが最大の魅力でした。新しいECモールに出店するのは通常だとハードルが高いですが、いいものエールは初期費用も不要なので気軽にチャレンジできるのもよかったです。結果として、それぞれに特徴やメリットはありますが、やはり大手ECモールは定期的に「ポイント倍増!」「スーパーセール」などのキャンペーンを行って、消費者の購買意欲を高めてくれるのが強みだと実感できました。

セミナーに積極的に参加されましたが、得られたことはありましたか?

当社をはじめ製造業はものづくりには自信がありますが、売り方がわからないという企業が多いと思います。新たな売り方のひとつとしてECモールを選択しても、どうすればよいかわからないと試行錯誤するなかで、セミナーで学ぶことができたのは心強かったです。ECサイトの運営において、外部業者の力を借りるにしても、発注者が仕組みを理解してなければ売り上げ向上にはつながりません。セミナーへの参加ですべてが解決できるわけではありませんが、自分たちの課題に気づけるきっかけになったと思います。セミナーを通じて、当社としては「莫大な商品数があり、競合となる類似品も多いECモールでいかに目立つ」ためのPR方法について検討するという気づきをいただきました。

海外マーケットは視野に入れていますか?

以前、ある越境モールで靴下を出品して、よい結果が得られなかったという苦い経験があります。敗因としては、当社の商品が海外でニーズがあるのかわからずに出品したことだと思っています。靴下という消耗品に海外の人がどれほどの価値を感じてくれるのか、どんな商品であれば受け入れてくれるのか、東南アジアや欧米など、どの地域が適正なのかなど、まずはリサーチやマーケティングをしっかり行ってから再度チャレンジしたいと考えています。そのためにも、まずはイイダ靴下のブランド価値を上げていかなくてはなりません。

今後の展望について教えてください。

当社のECサイトの運営はすべて外部業者任せで、自社にノウハウがないのが問題です。コロナ禍で事業の見直しを考えたとき、プロの手を借りつつも我々が主導して運営していかなければいけないと強く感じるようになりました。現在は、企画販売部がEC事業も兼ねていて、実質は私ひとりで稼働させています。本格的にEC事業に向き合うためにも、近い将来、社内でアイデアを出し合う専門組織を立ち上げ、いずれは自分たちで自社サイトの運営をしていきたいと考えています。まだ時間がかかるとは思いますが、「いいものエール」に参加したことで、「行動しなくてはなにも始まらない」ということに改めて気づかせていただきました。また、大手ECモールを活用しつつ、最終的には自社サイトでの売り上げが上回るようになることを目指して努力していきます。


(参考)モール活用型ECマーケティング支援事業(令和2年度~令和4年度実施)

 新型コロナウイルス感染症拡大により業績に影響を受け、非対面型販売に積極的に取り組もうとする中小企業者を対象に、堅調に拡大するEC市場への参入を支援するために措置された事業です。月額の出品費用などを中小機構が負担し、費用負担は売り上げに応じたECモール手数料及び商品代金の振込手数料のみで、ECモールへの出品を経験することができます。 
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