枕と眠りのおやすみショップ
~人と枕の最適な出会いをプロデュース~

枕と眠りのおやすみショップ
キーワードアイテム単位のランニングページの立ち上げ
差別化圧倒的な品揃え、システム開発の内製化
集客SEO対策、メルマガ
ターゲット枕に悩みを持つ人
特徴枕・寝具に特化
実店舗なし
出店タイプ独自ドメイン、楽天市場、Amazon、
Yahoo!ショッピング、DeNA、ポンパレモールほか

自分に合う枕を求めて試行錯誤

「枕と眠りのおやすみショップ」を運営するまくら株式会社は、寝具の中でも、とりわけ「枕」に特化した事業を行っている。枕、抱き枕、枕カバー、足枕、腰枕、布団、ベビー寝具、睡眠おやすみグッズなど、取り扱う商品のアイテム数は、約35,000 点にも及ぶ。

同社の河元智行社長は、元々、家電量販店で携帯電話の販売スタッフとして働いていた。ある時、長年使っていたそば殻の枕を手放し、新しい枕に買い替えたところ、どうにも自分に合わず、首を痛めてしまう。自分に合うものを求めて、色々な枕を購入しては実際に試すということを繰り返すうちに、枕に関する知識がどんどん増えていった。それをブログで発信し始めたのがきっかけで、2001年、消費者視点で自分に合った枕を見つけるためのポータルサイトを開設した。


ポータルサイトの運営のためにさらなる知識を身につける

同じような悩みを持つ人は多かったと見え、ポータルサイトの読者は瞬く間に増えていく。枕の選び方のほか、様々な枕のメリットとデメリットなどの情報をサイトに書き込むため、新しい枕を購入したり、自分用に枕を特注してみたり、知識の幅を拡げるため、枕の工場見学に行くこともあったという。次第に「枕」というキーワードで検索をかけると、検索結果の一番上にこのポータルサイトが表示されるようになる。これが評価され、2003年にはniftyのホームページグランプリで、準グランプリを獲得した。ポータルサイトには、多くの読者がいたことから、次第に大手寝具メーカーからも注目されるようになり、メーカーからニュースリリースも届くようになっていった。

そして2004年、蓄積された豊富な知識やネットワークを活かして枕を販売してはどうかというサイト読者からの要望に応える形で、商材を枕に特化した「まくら株式会社」の創業を決意する。


「まくら株式会社」の創業

まくら株式会社は、新会社法に則って資本金1円で設立した。小さな事務所を借りて、最初は河元社長ひとりで、その後、高校時代の同級生らが加わり、4名体制で事業を始めた。当時、手元の資金は少なく、在庫を保管するスペースもないことから、商品を一度にたくさん仕入れることができなかった。そこで、ECで注文を取り、売れたらその収益で次の商品を仕入れるというスタイルをとった。その日に入荷したものを、その日のうちに検品して客先に向けて発送するので、小さなスペースでも多くの種類、数を扱うことができた。このスタイルは販売数が増えた今も継続している。


ECサイトの立ち上げ

枕を販売するために、まず3つのECサイトを立ち上げた。1つめは枕と眠りの総合サイトとしての位置づけの「枕ぐっすりショップ(現在の「枕と眠りのおやすみショップ」)」、2つめは眠りにこだわる枕の専門サイト「アンニーク」、3つめは抱き枕に特化した「抱き枕.com」である。元々、先述の枕の総合ポータルサイトを運営していたほか、個人で「裏ワザのホームページ」を立ち上げて運営するなど、WEBに詳しかった河元社長は、自社のECサイトも自身で制作した。

当初の取扱い品目は、約300点。最初は、総合サイトである「枕ぐっすりショップ」で商品を掲載し、そのサイトで検索される商品名やワードを参考に、売れ筋商品だと判断されるものについては、新たにその商品の専門サイトを立ち上げ、販売する。こうすることで、その商品がインターネット上で検索された際に上位に表示されやすくなり、SEO対策にもなるという。一方、立ち上げたものの売り上げが伸びず、採算がとれないと判断されたサイトについては、数カ月で閉店させる。こうして売れるサイトだけを残していき、現在はオンラインモールを含めると、全部で18店舗運営している。


ネットの強みを活かしたサービスで差別化を図る

同社のサービスの一つに「枕のお試しレンタルサービス」がある。これは、50種類以上の枕の中から好きな枕を3つ選んでもらい、最長で20泊21日までを1,000円(税込・送料別)でレンタルするというものだ。枕は通常、寝る時に使う。そのため、普段寝ている場所や寝具と一緒に使用して、初めてその枕が本当に自分に合っているかどうかが判る。衛生品なので、通常は梱包を開いただけでも返品不可だが、自分の経験上それでは真にフィットする枕には出会えない。そこで、返品のリスクを同社が負い、実際に家で試用してもらうことで自分に合った枕を購入してもらえる仕組みを整えた。こういったサービスは、小売店ではなかなか真似できないものであり、ネットならではの強みだと河元社長は言う。


自社開発システムで業務を効率化

同社では、仕入れから商品企画、製造発注、広告宣伝用の画像撮影、ECサイトの制作、販売促進、顧客からの受注、請求、集金、発送、カスタマーサポートまで、一連の業務は、外注せずにすべて自社で行っている。社員は、パートやアルバイトを含めて30名と決して多くはないものの、ほとんど残業をすることはない。これを可能にしているのが、自社で開発した受注管理システムと業務効率化ツールだ。現在、社内にSEを2名置いてシステム開発を行っており、反復作業や手間のかかる作業をシステム化している。システムを活用することで、少人数かつ特別なスキルがなくても、迅速に処理ができるようになっている。これまでに開発したものの中には、過去の販売統計から商品の受注予測を立て、自動で見込発注するシステムもある。その精度は高く、大きく予測が外れることはほとんどないという。この機能は、同社が即日配送をする上でも大きく貢献している。また、メルマガについても、顧客の商品購入履歴によって最適な商品を提案できるよう、数百種類のセグメントで配信できるようシステム化しており、リピーターの獲得につなげている。現在、開発したシステムの数は130種類を超え、それらは「ECデータバンク」という名称で、他社にも提供している。


まくらダントツ化計画の達成に向けて

河元社長は、「EC市場は今後さらに競争が激しくなり、商品の品揃えや購入ポイント、SEO対策やターゲティング広告等のサイト上の工夫だけでは生き残れない」と予想する。同社では、現在を第二創業期と位置づけ、もう一度初心に立ち返り、枕に関する商品、サービス、コンテンツなどについて深く研究し、他社を圧倒できるような存在になりたいと考えている。2012年に掲げた「まくらダントツ化計画」では、具体的に67項目の全社目標を掲げている。その中には、オリジナル商品の開発や異業種とのコラボレーション、代理店販売による中国市場への進出などがある。また、これまでの販売実績データを解析し、客がいくつかの質問事項に答えていくと、自分に合った枕を提案される「枕ナビゲーター」というアプリケーションソフトの開発もしている。

枕は、時間に換算すれば、一生で約20年間分の時間を共にするアイテムだという。人と枕の一期一会をサポートするために、河元社長は、枕にこだわり、寝ても覚めても24時間夢を見続けている。

企業概要

運営会社:まくら株式会社
代表者:代表取締役 河元 智行氏
住所:千葉県柏市柏4-8-14 柏染谷ビル4階
業種:製造・卸・小売
取扱商品:枕、寝具、睡眠情報データベース、
ネットショップ業務効率化システム
主力商品:

まくら株式会社
河元社長