cotta
~ECを活用して一般消費者向けに販路を拡大~

cotta
キーワードキュレーション
差別化圧倒的な品揃え、口コミ
集客SEO対策、キュレーションサイト、メルマガ
ブロガーによるブログ、facebook、インスタグラム
ターゲット菓子作りやパン作りを趣味とする一般消費者
特徴商品に関連する動画やレシピ等の掲載
実店舗なし
出店タイプ独自ドメイン

「小ロット」「低価格」「短納期」をうりに創業

株式会社タイセイが運営するcotta(コッタ)は、菓子・弁当関連の包装資材や食材、調理器具等を一般消費者に向けて販売するECサイトである。商品の取扱い数は、約35,000品目にのぼり、お菓子作りを趣味とする個人を中心に30万人ほどの会員に利用されている。

同社を経営する佐藤成一社長は、元々、義父が経営する食品用乾燥剤メーカーに勤めていた。そこで取り扱っていた鮮度保持剤の販路開拓を任された佐藤社長は、新たに菓子業界に目を付ける。縁があった製菓材料を扱う問屋のルートセールスに同行させてもらい、中小零細菓子店に営業をかけた。10年間に約5,000店もの菓子店を回る中で、佐藤社長は、どこの菓子店も資材の余剰在庫を抱えていることに気付く。資材のサプライヤーが供給する最低ロット数に対して、中小零細の菓子店では販売が追い付かず、結果として、在庫として残ってしまうのだ。もちろんロット数を少なくして納入してもらう方法もあるが、一個当たりの価格が上昇してしまう。佐藤社長は、ここにビジネスチャンスを感じ、「小ロット」「低価格」「短納期」で中小零細菓子店に資材を供給することができれば、必ずや需要があると判断した。そして、1998年12月、勤めていた会社を辞めて、鮮度保持剤の通信販売を行う株式会社タイセイを創業した。


企業向けから一般消費者向けに販路を拡大

まず全国のタウンページを購入し、コールセンターを立ち上げ、全国の菓子店に直接電話営業をすることから始めた。スタート時の商品は10品目の鮮度保持剤だった。このビジネスモデルは実際に多くの中小零細菓子店から支持を得て順調に売り上げを伸ばし、取扱商品数も増やしていった。創業7年目の2005年2月には、福岡証券取引所のQボード市場に上場を果たした。

上場からしばらくして、同社は新しい事業の柱を模索し始める。そこでターゲットに据えたのが、菓子作りやパン作りを趣味とする一般消費者だった。個人を対象にするからには、新たに販売チャネルを整える必要がある。そこで、新たにECに取り組むことにした。取扱品目には、従来の菓子資材だけでなく製菓材料を加え、2006年9月、BtoC向けECサイト「cotta」を開設した。


手探りで始めたECサイト「cotta」

cottaは当初、独自サイトに加え、2つの大手ショッピングモールにも出店していた。当時の社員数は30名程でECに関する知識やノウハウを持つ者もいなかったため、佐藤社長自らが陣頭指揮をとった。独自サイトの作りこみは地元の制作会社に依頼し、大手ショッピングモールはアルバイトらを使って手探りで進めた。ところが開店から1年ほど経った頃、知識と経験の不足から、あるモールで規約違反を起こし強制退店となってしまう。そこで佐藤社長は、腹を括り、ECに関しては独自サイト1本に集中することを決めた。

独自サイトを強化させたいという意気込みはあるものの、何をどうしたら良いか分からない。そんな中、2009年に佐藤社長の娘である綾希子(あきこ)氏が当時勤務していた会社を退職して同社に入社し、ECの専任となる。綾希子氏はまず、それまで東京の広告代理店に言われるがままに、なんとなく出していたサイト広告の効果測定と分析、広告価格の適正化に取り組んだ。また、SEO対策を施すとともに、新たにcottaのパートナーとして、ブロガー15人と提携し、口コミを使ったマーケティングに取り組み始める。当時のEC担当は専任である綾希子氏の他、兼務が2名のみ。少数ながらもメルマガ配信や顧客情報管理、エンジニアやデザイナー、ブロガーとの調整などを行っていた。こうして、それまで苦戦を続けていたEC事業は、2010年には黒字に転換した。そして、cottaのさらなる充実と戦略的な運営を図るため、2014年1月には「株式会社TUKURU」を設立し、EC事業を移管させた。


「cotta」への様々な集客の仕掛け

株式会社TUKURUでは、まず顧客購買動向を詳細に分析し、単なる値引きに頼らない販売戦略を打ち立てることから始めた。また、客の利便性を向上させるため、検索機能を強化させるなどcottaの大幅なシステムリニューアルも行った。cottaでは、商品の購入者が実際にその商品を使用した感想をレビューとしてサイトに書き込めるようにしている。また閲覧商品に応じて、その関連商品を表示させる機能がある他、ラッピング動画、プロや人気ブロガーによるオリジナルレシピの掲載を行うなど、利用者が何度もサイトに訪れたくなる仕掛けを施している。

2014年12月には、cottaのユーザーの声を元に、新たに製菓・製パンに特化したキュレーション型インターネットメディア「me likey(ミーライキー)」を立ち上げた。これは、ユーザーがお気に入りのウェブサイトやレシピ、商品などを登録して、一元管理できるブックマークツールで、登録された情報は第三者に公開され、他のユーザーは賛同を示す「いいね」ボタンやコメントが書き込めるというものである。me likeyに登録するレシピや商品は、cottaに掲載しているもの以外からも可能としているが、サイトにおけるユーザー動向を分析すると、me likey を通じてcottaでの商品購入に繋がっているケースも多く、集客ツールの一つにもなっている。


子会社の成長がタイセイの強みになる

株式会社タイセイは、現在3つの連結子会社を持っている。1つめは製菓材料の小ロット販売の要とも言える小分けのほか、菓子・パン用食材の加工製造・販売、プライベートブランド商品を含めた量販店への商品供給などを担う「株式会社プティパ」、2つめは同社が所在する大分県津久見市にちなんだ菓子等の食品製造・販売を手掛ける「株式会社つく実や」、3つめは先述の「株式会社TUKURU」である。これら3つの子会社を持ち、それぞれの事業に特化して成長させていくことで、株式会社タイセイとしての強みに変えている。

創業から18年が経過した。今後は、さらにcottaのコンテンツを充実させ、その付加価値を高めて、多少価格が高くても顧客に選んでもらえるECサイトに強化していきたいと考えている。

企業概要

運営会社:株式会社タイセイ
代表者:代表取締役社長 佐藤 成一氏
住所:大分県津久見市上青江4478番地8
業種:卸・小売
取扱商品:製菓食材、食品包装資材
主力商品:製菓食材、食品包装資材

株式会社タイセイ
佐藤社長