エソラワークス
~世界に一つだけのぬいぐるみを届ける~

エソラワークス
キーワードハンドメイド
差別化完全オーダーメイド
集客SNS、ブログ、催事場のイベント
ターゲット子供の書いた落書きをぬいぐるみに残したい両親や友人
特徴マスコミ報道と口コミによって2か月待ちの人気店、見積制による完全受注生産
実店舗なし
出店タイプ独自ドメイン

友人宅でみたタペストリーをヒントに創業

白石代表は、広告代理店勤務を経て、地元の愛媛県で父親の仕事を手伝っていた。ところが、義父から事業を起こすので手伝ってくれと言われ、家族そろって兵庫県へ移ってきた。その準備期間中に、友人宅で、おばあさんが孫の落書きをタペストリーにして飾っているのを見たときに、事業のヒントを思い付いた。“立体的なぬいぐるみだったら、もっと面白いものができるのではないだろうか。”そこで、子供の書いた落書きを送ってもらい、子供が遊べるぐらいの大きさの「ぬいぐるみ」を作って売ることを考えたのがはじまりだった。

ミシンを使ったこともない全くの素人であったが、もともと職人には憧れがあった。そこから試行錯誤の日々が続いた。最初に出来上がったものは「とんでもないもの」だったというが、友人の子供の書いた絵を借りたりして、練習に練習を重ね、数年がかりで独学で技術を習得した。

店舗を構えるだけの資金的な余裕がなかったということもあるが、絵をもらうところから始まるため、画像をデータで送ってもらうために、ネットでのやり取りが必要だった。そこで、なんとなくネットでの販売を決め、2013年4月にオーダーメイドのぬいぐるみを販売するネットショップを開店した。


すべて独学で立上げたネットショップ

ネットショップの開店を決めてから、いろいろな人に話を聞くと、ホームページを作ってもらうだけでも20~30万円はかかるという。最初は予算が全くなかったので、仕方なくホームページ作成用のソフトを購入し、参考書を読みながら、すべて独学でサイトを作っていった。パソコンを見ることができない人にも何か訴求できるものが必要と、ワードやエクセルで原稿を作ったチラシを作成したりもした。

当時は日本に同様のサービスもなかったので、海外のサービスの日本の代理店のサイトを見たりして研究した。価格については、こんな値段でぬいぐるみを買ってくれる人がいるのかと不安に感じながらも、とりあえず経費から逆算して、1万3,000円(税抜)に設定した。

はじめは、他に例のない面白いサービスだから、放っておいても口コミで仕事がくると思っていた。ところが、最初の1年は、ほとんど注文が入らなかった。営業をかけてもいないので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないと考えなおした。そこで、ネットのヘビーユーザーでもなかったが、再びツイッターとフェイスブックを勉強し、ブログも書き始めた。それでも「いいね」は増えず、友人に声をかけてフォローしてもらうような状況が半年くらい続いた。

そんな中、ローカルTVに取り上げられたことをきっかけに、爆発的に注文が増えていった。客層も、最初は親や祖父母が子供のために注文してくることを想定していたが、実際には、教師の退職記念やウエディングドールなど幅広い用途で申し込みが来る。現在は注文が追い付かないほどの人気になっている。


世界で一つだけのぬいぐるみにこだわる

注文が増えたことで、白石代表と手伝ってくれる夫人の2人では、作業が注文に追い付かなくなり、従業員を雇うことになった。ドレスの縫製を行っていた女性と知り合い、運よく仕事を気に入ってくれたので採用できた。その後は、子育て中の女性を中心に4~5名雇い、根気よく育てている。落書きの絵を立体化するパターン起こしという工程は難しく、現在、パターンから最後の綿入れまでをすべて単独で行えるのは、白石代表だけである。右腕になっている最初の女性には、ほぼノウハウを移転できたが、全員がすべての工程を行えるまでは、まだまだ時間がかかりそうである。

また、基本的には材料の調達から始めるため、実際の作業時間は2~3日で出来上がるが、完成までには時間がかかる。そのうえ、子供のいる主婦が中心のため、幼稚園や学校が休みになると一斉に休んでしまうという悩みもあって、作業の進捗管理が難しく、納品まで2ヶ月近く待ちの状況になっている。

価格については、途中から見積もり制に変更した。一口に落書きといっても、ものすごく単純な絵柄から緻密に書かれたものまで様々あって、それをもとに作ったぬいぐるみも、材料費から製作費まで、生じるコストに違いが生じる。それに、見積もり制にするとお客様とのコミュニケーションがとれるので、より相手のニーズをくみ取ることができると考えた。

生地などの材料も、作業も、標準化することができればコストも制作時間も抑えることができる。しかし、白石代表は、一つ一つのぬいぐるみのオリジナリティーを優先させている。クマのプーさんのようなよくある絵であっても、ちょっとした絵の違いを忠実に再現し、世界で一つだけのものを作りだすことにこだわっている。その結果としてついてくる、子供たちの感動が、口コミや将来的にはリピーターにもつながっていくと考えている。


子供の想像力をキーワードに夢のある展開を目指す

これまで、1回だけであるが、地元の百貨店から頼まれてイベントを開催したことがある。最初は、店舗内でぬいぐるみの生産の受付をしてほしいという提案であったが、知名度がないネットショップが店を構えても、申し込みがあるとは考えにくかった。そこで、ちょうどハロウィンの時期でもあったので、カボチャや蝙蝠の作りかけのぬいぐるみをたくさん作って、親子で作業して完成させてもらうワークショップを逆提案した。これは予想以上に好評を博し、手ごたえを感じることができた。今は時間がなくて取り組めていないが、こうしたイベントを通じて、もっと知名度を上げることも可能だと考えている。また、こうしたサービスは、元になった絵とぬいぐるみを合わせて展示し、実際にその目で見てもらうことが最も訴求力がある。そこで、アトリエなども作りたいと構想している。

社名の「エソラ」は「絵空事」からとられている。現実には存在しない世界を表現するという想いが込められている。そして、「子供の想像力」というものをキーワードに掲げている。このキーワードをもとに新展開も検討中である。具体的な内容は未発表であるが、こうした新サービスを通じて、「エソラワークス」というブランドを築き上げていきたい。

また、ネットショップの良さは、どこに工房を設けても、全国各地からお申し込みをしてもらえることである。将来は沖縄に移住し、世界に一つだけのぬいぐるみを世界中に届けることを夢みている。

企業概要

運営会社:エソラワークス
代表者:白石 哲一氏
住所:兵庫県芦屋市翠ヶ丘町1-1
業種:サービス業
取扱商品:ぬいぐるみ、子ども向け雑貨(キッズ向けケータイカバー等)
主力商品:オーダーメイドぬいぐるみ
「クリッチャ」

白石 哲一氏